赤ちゃんは妊娠2ヵ月まで性別は女の子

人は身体も脳も初期設定は女性なのです

当院にお越しのクライアントさんから、子供の産み分けのことについて質問されました。
そこで今回はこんな内容を投稿します。

性別を決めているのは男性の精子が持つ染色体情報で100%決まります。
男性の精子は、Y染色体を持つY精子とX染色体を持つX精子がいます。

受精の際、Y精子が卵子と出会うと《XY》で男の子に、X精子が出会うと《XX》で女の子になるわけですが、実は妊娠7週目までは身体も脳も男女共通で生物学的には女性です。

妊娠8週目から12週目の間に、Y染色体が生殖腺を作り精巣が出来ると男性ホルモンを分泌しはじめます。

赤ちゃんはこの男性ホルモンが全身に巡ることで、男性器を作りはじめます。
これを《アンドロゲンシャワー》といいます。
男性ホルモンが血液で脳に届き、脳が男性化するのです。

Y染色体はじつは進化の過程で出来た突然変異

元々人はX染色体しかなかったのですが、進化の過程で病原菌や環境の変化に対応すべく
X染色体の一部が突然変異を起こしてできたそうです。

不思議ですよね。
生命は種の保存のために、常に変化していくのです。
それは今回の新型コロナウィルスの変異株も同じなんです。

Y染色体だけで男の子になるの?

Y染色体のなかにある、SRY(性決定遺伝子)がじつは男の子になる鍵を持っています。

このSRYが無いと男性化しないのです。

XX染色体にこのSRYを注入すると、オスとしての性分化がおこるそうですので、Y染色体が男の子になるとはいえないという不思議なことになるのです。

その話を生殖医療従事者から聞いたときには、私も頭が混乱しました。
生命はほんと複雑怪奇です。

赤ちゃんの男女の違いがわかるのはいつごろ

早くて妊娠16週目、大体妊娠24週目には性別の違いが判別出来るようになります。

それまでは楽しみに待っててくださいね。